「経験だけに頼らず、自然体と素朴さを持ち続ける方がよい」を現代語の価値観に置きかえると、

経験やスキルが重要である一方で、それだけでは本当に人としての魅力や価値が発揮されない。
と、いうメッセージと捉えられます。
菜根譚前集2:原文
「経験だけに頼らず、自然体と素朴さを持ち続ける方がよい」の原文がコチラ。



渉世浅、点染亦浅、歴事深、機械亦深。
故君子与其練達、不若朴魯。
与其曲謹、不若疎狂。
原文は下記のように訳すことができます。
渉世浅 点染亦浅(原文)
世の中を知る経験が浅い人は、世俗的な価値観や思考に染まる度合いも浅い。
歴事深 機械亦深(原文)
逆に、多くの経験を積んだ人は、世俗的な打算や策略に染まりやすい。
故君子与其練達 不若朴魯(原文)
だからこそ、君子(立派な人物)は、世の中を巧みに渡り歩く洗練さを追い求めるよりも、素朴で飾らない姿勢を大切にするべきである。
与其曲謹 不若疎狂(原文)
また、過剰に慎重で細心になるよりも、少し大らかで自由な態度の方が良い。
教訓:「経験」や「慎重さ」などの一見良さそうなものが、逆に人間らしさを失わせることがあると警鐘を鳴らしています。経験や知識が増えても、素朴さや大らかさを忘れないこと。
菜根譚前集2:現代語訳
「経験だけに頼らず、自然体と素朴さを持ち続ける方がよい」は捉え方も様々で、
・経験に縛られず、柔軟な心を保つことが大切です。
・複雑に考えすぎず、シンプルな考え方を忘れない方がよいです。
・過去の成功にとらわれず、新しい視点を大切にするべきです。
・無理をせず、自然な自分のあり方を大切にしましょう。
・表面的な技巧よりも、心の純粋さを優先するのが望ましいです。
と、考えることもできでしょう。
菜根譚前集2:鈴木三重吉の生き方にも通ずる
AIを使用したイメージです
「経験だけに頼らず、自然体と素朴さを持ち続ける方がよい」という言葉は、過去の成功にとらわれ、新しい視点を大切にすることを示しています。
この言葉から、鈴木三重吉の人生が思い浮かびます。
「子どもたちに美しい文学を届けた童話の先駆者」という名に相応しい、人生を送りました。
鈴木三重吉は、夏目漱石の門下で文学活動をスタートさせましたが、漱石の小説と同じ方向性に固執せず、自らの道を模索しました。
特に彼が児童文学の分野に進んだことは、当時の文学界では異例の挑戦でした。
鈴木三重吉は、商業主義に走ることなく、純粋な文学作品として『赤い鳥』を通じて質の高い童話を提供しました。



教訓:経験や固定観念にとらわれず、自然体と素朴さを持って新たな挑戦を続けたものでした。その姿勢は児童文学に多大な貢献をし、現代でも柔軟に前進する重要性を教えています。
鈴木三重吉から、多くのことを学べますね。
菜根譚前集2:リタイア後の生活を楽しみたい60代の夫婦に向けて
AIを使用したイメージです
リタイア後の生活を楽しみたい方は、過去の経験や社会的な役割に縛られる必要がありません。
新しいことに挑戦し、シンプルな喜びを見つけることで、夫婦で豊かな時間を過ごせるはずです。



過去の経験にとらわれず、新しい挑戦を受け入れる
仕事や子育てで培った経験は大切ですが、それに固執するのではなく、新しい趣味や活動に挑戦してみましょう。これからの時間を「学びと発見の旅」として楽しむことができます。
具体例: これまでやったことのないガーデニングやアート、地域ボランティアなどに挑戦する。



自然体で無理をせず、心地よく過ごす
リタイア後の生活では「これを成し遂げなければ」と思いすぎず、無理なく自分たちらしいペースで楽しむことが大切です。自然体で過ごすことで、心の平穏と幸せを得られます。
具体例: 毎朝ゆっくり散歩したり、カフェでのんびり読書を楽しむなど、シンプルな日常を満喫する。



素朴さを楽しむ
伝えたいこと: 豪華な旅行や大きな目標に縛られず、シンプルな生活の中にある喜びを見つけましょう。夫婦で一緒に料理を楽しむ時間や、庭で花を眺める時間も幸せの源になります。
具体例: 地元の市場で新鮮な食材を買い、家庭料理を一緒に楽しむ。



これからの時間を「心を育てる」機会と捉える
伝えたいこと: リタイア後の時間は、自分やパートナーと向き合い、深い繋がりを築くための貴重な期間です。お互いに無理をせず、自然体で寄り添う時間を楽しみましょう。
具体例: 日記をつけて日々の感謝を記録したり、パートナーとの思い出を語り合う。
まとめ
過去の経験や打算に頼りすぎず、飾らない自然な自分で接することで、信頼と共感が深まり、より良い人間関係が築ける。
相手を計算や駆け引きで判断するのではなく、素直で誠実な態度を持つことで、お互いに安心感を与え、対等で心地よい関係を作る大切さを教えてくれます。